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11月4日(水)に、第4回大テーマ講演会が行われました。

1・2年生の生徒約720名のほか、本校保護者の皆様など約40名の方も参加いただきました。第4回は、韓国ソウルから朴裕河(パク・ユハ)さん(世宗大学 国際学部 教授)をお迎えし、「和解のために」と題して外国人の人権を考える講演を実施しました。

まず、朴さんが韓国の高校卒業後、日本の大学に進学し、その中で友人たちとの出会いを通じた経験から感じたことを述べられました。
よく人は「日本人とは」とか「韓国人とは」とかいうような問をたてたがるけれど、○○人とはたまたまその国に生まれ、その共同体の中の文化を身につけたにすぎず、○○人と言う前に個人としての人間を見ることが大切ということを学んだと、静かに丁寧な口調で語られました。

次に、先生は文学を学ばれたのですが、文学やあらゆる芸術は人間の内面を描くもので、共同体の概念をつきやぶって魂を見つめるジャンルであると芸術の意義を教えてくれました。

次に、「植民地と差別」の観点では、植民地支配のありのままの姿が描かれている日本の文学作品を通して、誇りを損なわれた支配される側の悲しみと同時に支配する側のうしろめたさと不幸を指摘されました。
さらに、人権とは「個々人があるがままにいてもいい状態」と定義され、慰安婦の問題にも触れられ、相手のこころの中にどれぐらい入れるかが相手の人権を尊重することにつながるとも仰いました。

最後に、御著書『和解のために』の中のことばを引用し、「互いに理解を深めあった日韓の若い世代が、暴力的な思考を拒むことが可能となる日が来たとしたら、新たな100年を準備できるだろう。」と隣国同士の和解のために、暴力的思考を乗り越えることの大切さを説かれました。

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