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8月7日(月)~10日(木) 第3回高山グローバルサマーフェスタ

愛知県立旭丘高等学校主催(協力 中部経済連合会・高山市・飛騨市)の学習交流会で、名城大学附属高等学校、富山県立高岡高等学校、本校の4校から41名が参加し、岐阜県高山市・飛騨市を会場に3泊4日の日程で行われました。宿泊は旭丘高校林間学舎に2泊、市内の観光旅館に1泊しました。
学習会の大きな柱は次の(1)~(3)の3本。

(1) 講師を招いて講義を受けるフォーラム

8月7日

「グローバルを飛騨から考える(働く意味・お金の意味)」
鎌倉投信取締役 新井 和宏 氏

 〔生徒の感想〕
  ◆ お金は手段に過ぎず、目的にすると失敗しやすいということがわかった。
  ◆ 幸せになるためには、お金だけが必要なわけではない。
  ◆ 小グループで対話し、質問することができたので学びが深まった。

「日本の伝統技術を世界へ」
株式会社飛騨の森でクマは踊る 取締役 松本 剛 氏

 〔生徒の感想〕
  ◆ 最新技術と伝統が融合した社会を創る取り組みを知ることができた。
  ◆ 併設するHabCafe Hida に訪れる外国人の作品を見てみたい。
  ◆ 飛騨の木材の利用を世界に広めるなど、地方発信という視点がよかった。

「飛騨の匠文化館 見学」

 〔生徒の感想〕
  ◆ 伝統的な木材の加工技術がとてもおもしろかった。
  ◆ 昔の職人さんはどうやってこのような組木細工を思いついたのだろう。
  ◆ 飛騨の工芸技術を代々継承していくことの大切さを知った


8月8日

「微細藻類が地球を救う」
デンソー新事業推進室事業企画担当部長 渥美 欣也 氏

 〔生徒の感想〕
  ◆ 「藻」が持っているパワーのことを知ってとても驚いた。
  ◆ 講義が英語で行われ、とても勉強になった。

「チャレンジと失敗だらけの企業人生&起業アイディアを考えようワークショップ」
アライブ株式会社代表取締役 三輪 尚士 氏

 〔生徒の感想〕
  ◆ 「若いときには失敗してもいい」という言葉が胸に響きました。
  ◆ 社員が、高い意識を持って仕事をすることを目標にしていることが伝わってきた。

「僕たちは、島で未来を見ることにした」
株式会社「巡の環」 代表取締役 阿部 裕志 氏

 〔生徒の感想〕
  ◆ 地方でも、世界と交わりながら発展する可能性があることがわかった。
  ◆ 「会社がつぶれても助けてくれる友達がいるから大丈夫」という言葉に人脈の大切さを
   改めて思いました。

「暴力のブレーキ」
観世流シテ方能楽師 北浪 貴裕 氏

 〔生徒の感想〕
  ◆ 初めて能楽に触れ、実際に体験してみて、奥が深いと思った。
  ◆ 海外では(外国人には)どういう点がうけているのだろう。


8月9日

「リーダーシップと合意形成」
県立広島大学大学院教授 合意形成マネジメント協会理事長 百武 ひろ子

 〔生徒の感想〕
  ◆ リーダーの振る舞い方と、新しいリーダー像が見えました。
  ◆ 合意形成の手順を学んで、日常に生かしたいと思いました。
  ◆ たくさんの人の意見を一つにまとめることの大変さを学びました。

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分野第一線で活躍する講師陣により、頭だけでなく体を使う講義もあり、多様な世界があることを実感しました

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(2) セミナーリーダーによるセミナー

大学院生や留学生が自分の専門分野に関して、グループの高校生にレクチャーし、
アクティブラーニング的に展開する。

8つのセミナー

1.Can we change the world? スポーツを通じた国際開発
2.時代を創る学びとは
3.ビジネスで社会問題を解決する!社会起業家になってみよう!
4.電視デバイス研究と工学から見るグローバル化
5.世界を「つなぐ」技術
6.Emission Trading Markets in Japan and China
7.各国消費者の購買習慣の比較から見る日本のインバウンド対応の課題と展望
8.Cinderella’s Guide to English  Finding the “Shoe” that Fits

 〔生徒の感想〕
  ◆日本のインバウンド対応において大切だと思ったことは、自国と他国における違いを
   尊重することだと思います。
  ◆スポーツには大きな力があり、国連もその力を使って国際的に活動している。

特別セミナー「高山学」

セミナーリーダー 丸山 純平さん(岐阜大学)

 〔生徒の感想〕
  ◆多くの外国人観光客が多い高山市にも、実は大きな課題があることを知った
  ◆外国人が定住するには、大きな課題があるようだ。
  ◆外国人に日本語を教える人がほとんどいないことにも驚いた。

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(3) 生活班(大学院生・留学生・高校生5人)で、ワークショップ

他のSGH校の生徒や、生活班で面倒をみてくれる学生・留学生との交流も、行きのバス車内でのアイスブレイクから始まり、ワークショップやインタラクション、1日の終わりのリフレクションを通して、4日間で大きく深まりました。
最終日午前のインテグレーションでは、各グループテーマを決めてまとめを発表しました。午後は飛騨高山美術館、高山市内研修を行い、充実感と達成感をもって4日間のフェスタを終了しました。

 〔生徒の感想〕
  ◆ 自分から話しかけないと相手との会話は始まらないことを実感した。
  ◆ 他人の感性と自分の感性の違いに戸惑ったが、いい勉強になった。
  ◆ 外国人観光客と英語で遣り取りするのは結構大変だった。

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 〔生徒の感想〕
  ◆ 自己形成のために何が必要か、自分について振り返ることで新しい自分を見つけた。自分の弱い部分を隠してしまうところを改善したい。
  ◆ 最初はすごく緊張したが、様々な意見を持つ人たちと関わることは本当に大切だと改めて思った。
    目標のために努力しようという考えの人たちばかりで、自分の至らなさを感じた。
  ◆ ふだん自然にできることが、初めての場所でほとんどできないことを知った。
   何かに挑戦することに臆病になっていたが、チャレンジすることの大切さを学べた。
  ◆ このフェスタでは、知らない人との交流がものすごく多かったですが、そういう人と話すことで自然に自分から話していけるように
    なりました。緊張して、留学生と英語でうまく話せなかったのが残念です。
  ◆ 「リーダーは人の上に立たなければならない」と思っていたが、その考え方が変わった。
    時には「陰から支えるリーダー」もいるということが知れてよかった。自分の行動を見直し、軌道修正をしなければならないと思った

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 高校生は41人(旭丘18人、名城14人、高岡2人、本校7人)。大学(院)生・社会人8人。留学生8人。8つの生活班がつくられた。大学(院)生がセミナーリーダーとして高校生を指導し、教員の指導は全体の日程進行に関わるほかは最小限度で行われた。
 フォーラムは社会人、リーダーとしての心構えや様々の分野の基礎知識を得ることが中心。いずれも第一線で活躍する方の話で興味深く高校生は聞き入っていた。
 セミナーリーダーが指導するセミナーやワークショップは一部英語を用いてすすめられた。グループごとに学生の専門分野の学習を行うセミナーが行われた。リーダーの企画で、高校生が引率教員に英語でインタビューし、聞き取ったことを英語で「他己紹介」するという「教員泣かせ」な企画もあった。
 活動は「セミナー」「フォーラム」「ワークショップ」「インタラクション」「リフレクション」を通じて最終日の「インテグレーション」で集約されるように計画されており、これは関東を中心に行われている「H-Lab」という高校生サマースクールのプログラムを参考にしている。参加生徒は他校生徒との交友が深まり、活発に意見交換ができるなど、よい経験になったと思われる。ただし、時間の有効的な使い方ができないグループや、話し合いに集中できない面も見られた。今後の課題としていきたい。