第6回グローバル・リーダー学日時:11月17日(土) |
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①環境問題京都大学大学院教授 木村 亮 先生発展途上国の道路環境を考える 土木とは、環境を修復する活動であり、道を作る、治水、緑化など、普通の暮らしを支えていることや、何か問題・課題を発見したら、それを解決しようと思う気持ちと、使命感、技術革新が必要(Question→Passion→Mission→Innovation)であることを学んだ。また、観察力、問題の単純化、情報収集、言葉の壁を超えること、そして発想力が大切である。
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②教育・人権・ボランティア/③文化研究京都大学名誉教授 藤田正勝 先生グローバル化時代における学問の意義―とくに人文学(humanities)が果たす役割 グローバル化時代における学問の意義について、パワーポイントを用いながら高校生にもわかりやすく講義していただいた。 A. 立ち止まって考える必要がある。 Q. 古典を対話的に読むとは具体的にどういうことか。 A. 自分の知識や考えとの相違やズレなどをどう受け止めるか、相手にどう疑問を投げかけ、相手は何を答えてくれるのか、架空のイメージをもって読むということ。古代の文章は対話的に書かれたものが多く、自然と対話に引き込まれる。 Q. 人文学で何をすればいいのか。 A. 人と議論すること。たくさんの文章と対話する、疑問をもちながら文章を読むこと。 Q. 現代の哲学者はどんな考えをもっているのか。 A. 現代の哲学者には今回の講義内容について論じている人はあまりいない。文部科学省が即利的な通達を出したときは多くの人が反対した。 Q. 哲学を学ぶ面白さとは。 A. 相手に自分の考えを伝えること。様々な人と議論すること。等々
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④法・歴史研究三重大学人文学部教授 樹神 成 先生記者殺害(サウジ)、公文書破棄(日)、Twitter(米)から考える民主主義 次の3つの話題について講義がなされました。 ① シリア取材で拘束され、先日解放された安田純平氏や、トルコのサウジアラビア総領事館で殺害されたカショギ氏について、危険な取材を行うジャーナリストとその自己責任論の是非などについて。 ② 経済産業省が公文書を書く際、「政治家との折衝について、個別のやりとりまで記録する必要はない」とする内部文書を作成していたことを題材に、情報公開と民主主義の関係性について。 ③ トランプ大統領が自身に批判的なメディアを会見から退席させたことを受け、アメリカの新聞社が一斉に報道の自由を主張する社説を発表したことを題材に、権力者とマスコミの関係性について。 これらを受けて、生徒たちの意見交流、発表を行い、以下のような発言がなされました。
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⑤医療問題三重北医療センターいなべ総合病院 救急総合診療統括部長 久留宮 隆 先生「私と医療」命をつなぐもの-世界の医療の現状- 前半は、講師の先生から国境なき医師団で実際に体験した時の話を、後半は、マンダラートという手法で「いのち」についてのグループワークを行った。 (前半)世界のどこかでは常に戦争が行われており、十分な医療が受けられずに苦しむ人々が数多くいる。講師である久留宮先生は、紛争地域で医療活動に従事された経験をお持ちで、リベリア・シエラレオネ・ナイジェリア等の紛争地帯における過酷な医療活動の実態についてお話しされた。生徒は、けがや病気で苦しむ患者の実態や実際に行った手術に関して、興味深そうに聞いていた。 (後半)マンダラートという手法を用いて、いのちから連想される物事を書き出し、ポスターにまとめて発表を行った。生徒たちは活発に話し合いを行い、命の大切さについて改めて考えることができた。
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⑥グローバル・ビジネスJICA専門家 元タンザニア産業貿易省政策アドバイザー 水野 由康 さんもし君がアフリカの経済アドバイザーになったら? JICAでのアフリカ派遣の経験からアフリカの現状を説明しつつこれからのアフリカ支援について考えました。 ・アフリカ経済のスクラップ&ビルド ・農産物輸出から、農産物加工業へ ・タンザニアで活動する日本企業、日本人 ・自分が経済アドバイザーならどうするか?(ディスカッション) ①国際規格を適用するべきか? 村の生産者にその力は無い。
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