3月14日(火)
9:30 ベトナム教育訓練省表敬訪問
国際協力局局長グエン・シュアン・ヴァン様より、ベトナムと日本の教育面での関わりについてお話をいただきました。両国生徒よりお礼の挨拶と記念品贈呈を行いました。
11:00頃 ホーチミン廟視察
ベトナム建国の父であり国民的英雄であるホーチミンの遺体が安置されているホーチミン廟を視察しました。
平日でありながら多くの人が訪れており、ベトナムにおけるホーチミンの存在の大きさを実感しました。
14:00 JETRO (独立行政法人日本貿易振興機構)ハノイ事務所訪問
海外投資・経済連携促進アドバイザーの北嶋 誠士様より、ベトナムの経済やJETROの活動内容についてレクチャーをいただきました。
本校生徒からは、北嶋様が仕事で大切にしていることや、平均年齢の若いベトナムでこれから見込みのある産業についてなど、多くの質問があがりました。
■講義内容(抜粋)
○ベトナムの経済の特徴
・資本主義経済の経験のある北部と、ない南部との間に経済力格差がある
・原料を輸入し、国内で生産し、輸出しているため、国内産業が未熟であり、国内に残る付加価値が少ない
・2007年にWTOに加盟して以降、外国直接投資が増えている。
○ベトナムでのビジネスの特徴
・人件費が安い、労働人口が若い。しかし今後数年のうちに変化していくため、新たな対応を考える必要がある
・行政手続や法整備がまだ充分に整っていない
■生徒からの質問
Q : JETROの"ビジネスの場所を提供する"仕事とは?資金はどこから得ているのか?
A : ハード面では商談のための部屋を、ソフト面では商談会などビジネスが発生するため の場を、税金を資金源として行っている。
Q : 仕事で1番大切にしていることは?
A : アドバイザーとして正確な情報を提供すること。ベトナム語の能力を駆使して、質の高い情報を得て、伝えるようにしている。
Q : 日本とベトナムの間の物価の違いはどのように克 服しているか?
A : ベトナムで作っているもののほとんどは国外で売るためのものであり、人件費が低いため輸出先では低価格で売ることができる。国内で売る場合はできるだけ国内の原材料を使い、低価格に抑えるようにしているが、自動車など原材料を輸入に頼らざるを得ないものは高価格で売るしかなく、あまり普及しない。
Q : 労働力の若い国に特有の産業とは?これから伸びる産業は?
A : これまでは手作業が必要な産業が中心だったが、労働力の年齢上昇に伴い、もっと生産性が高く付加価値の大きい、IT産 業やソフトウェア関係なども伸ばしていきたい。
15:00 文廟視察
孔子を祀るために建立され、最初の大学が設置された場所でもある文廟を訪れ、学業成就のお参りをしました。
日本語を学んでいる現地の学生集団と偶然遭遇し、友好を深めました。
18:30 イオンモールロンビエンにて歓迎会
ベトナム教育訓練省 グエン・シュアン・ヴァン様、 在ベトナム日本大使館 臨時代理大使 柳 淳様、イオンモールベトナム代表取締役社長 岩村 康次様、等、今回のプログラムに関係していただいた多くの方々と様々なお話をさせていただきました。感謝の気持ちを込め、日本舞踊を披露しました。
3月15日(水)
8:40 バッチャン村視察
ハノイ郊外にある陶器の村、バッチャン村でマグカップの 絵付け体験をしました。焼きあがったマグカップは、本プログラムの思い出の品として持ち帰らせていただきました。
11:10 イオンモールロンビエンでの買い物
昨年初めてベトナムでオープンしたイオンモールで昼食をとり、現地のスーパーでの買い物を体験しました。
14:30 ベトナム軍事博物館視察
戦闘機や小火器、爆弾などが豊富に展示されているベトナム軍事博物館で古来からの外国による支配と抵抗の歴史や、ベトナム戦争について学びました。
15:30 タンロン遺跡視察
ハノイの旧称で、11世紀から19世紀までベトナム諸王朝の中心部であるタンロン(昇龍)の遺跡を訪ね、数百年に及ぶベトナムの壮大な歴史を目の当たりにしました。
3月16日(木)
8:30 キムリエン高校訪問
日本語や英語を勉強している高校生と交流を行いました。グループに分かれて、高校生活の話をしたり折り紙を折ったりして親睦を深めました。本校生徒は日本から持ってきた文房具やお菓子などを、おみやげとして渡しました。
13:50 ハイバーチュン寺院着
1世紀に後漢に対して反乱を起こし英雄と称えられている徴姉妹(ハイバーチュン)を祀った寺院を見学しました。
14:15 花農家参加
ハイバーチュン村で花農家を営むタンさんのお宅にお邪魔し、花のつぼみにかぶせる帽子作りや、畑を鍬で耕し、バラの花摘みを体験しました。タンさんのお母さんに綺麗なバラのブーケを作ってもらいました。
3月17日(金)
ベトドゥック高校授業体験
歓迎会ではベトドゥック高校の紹介やベトナムの伝統的な踊りで出迎えてもらいました。その後、3クラスに分かれて英語の授業を体験しました。昼食後は日本語の授業体験をした後、美術部で帽子の絵付けをして、ギター部でパフォーマンスを楽しみました。放課後は迎えに来たホストファミリーと、ホームステイ先に向かいました。
3月18日 (土)
9:00 桜の植樹
ハノイ郊外のホアビン公園で、ベトドゥック高校生徒とホストファミリーと一緒に桜の木の苗を植樹しました。また、イオンの創業者であり名誉会長の岡田卓也様とも植樹をすることができました。いつかこの桜が満開に咲き誇って、両国を繋ぐ架け橋になるよう願いを込めて協力して植えました。植樹の後は、それぞれホストファミリーと一緒にホームステイプログラムを楽しみました。
3月19日 (日)
1日ホームステイプログラムを楽しみ、おみやげと思い出をたくさんもらってホテルでのフェアウェルパーティーに帰って来ました。最後のあいさつでは、招聘・派遣プログラムを通して協力の大切さを学び、今後は一生懸命勉強して国際関係をより良くできるようにしたいという言葉が聞かれました。閉会後も、ペアやホストファミリーと涙を流しながら別れを悲しむ姿が見られました。