【日時】4月18日(水) 14:30~15:45/【場所】本校体育館
【演題】「The Impossible Dream(見果てぬ夢)」
【講師】京都大学大学院医学研究科形態形成機構学教授 萩原 正敏 先生
萩原先生は、ケミカルバイオロジー、RNAバイオロジーを専門とされ、完治が難しいとされる遺伝病の創薬の研究に携わってみえます。講演では、若い頃は、外科医を志すも、医学以外の物にも興味関心を示し、シベリア鉄道での旅や読書に没頭する一方で、研究に打ち込み何度も失敗を重ねながら運良く創薬に結びつき、自らが創製した薬を武器に、これまでの医療では治せぬ難病に苦しむ人々を救うことが「The Impossible Dream(見果てぬ夢)」だと語られました。
また、医学のお話だけでなく、「ヒト」とは何か?の問いに、生物学的見地から「言葉」(文字)の重要性を説かれました。さらに、脳神経学の見地から「頭がよくなる学習法」なども説明していただき興味深いお話が続きました。
最後にこれからの高校生に必要なものとして英国の作家ウォルポールの「セレンディピティ」という言葉を引いて「何かを探しているときに、探している物とは別の価値のあるものを偶然見つける」ことがある。是非とも「宝の山」をめざして様々なことを頑張ってほしい。恩師の言葉「Prepare for the future」「Be systematic!」
を実践してほしいと講演を締めくくられました。会場でも多くの生徒から質問も出されました。
講演後も先生のもとに多くの生徒が詰めかけ、旅の話、分子生物学のこと、どのような勉強をしたらいいのかなど様々な質問が出され、丁寧な回答をされる一方「今は多くの友達をもつこと」「本をたくさん読んでほしい」と語りかけてみえました。