令和5年7月24日（月）に「SSHグローバル企業見学研修会」として、地元四日市の企業である太陽化学を１年生1名、2年生6名の計7名が訪問しました。
太陽化学株式会社はどのような会社なのか、その技術が私たちの暮らしの中でどのように生かされているのかなど、わかりやすく説明していただきました。今まで「太陽化学」という名前を実際に目にする機会は少なかったですが、コンビニに並ぶ商品のほとんどに関わっているということを知り、生徒たちからは驚きの声が上がるとともに、化学技術を大変身近に感じることができました。
その後、実際に研究室に移動し、現在行われている研究の説明をしていただきながら、研究の様子や扱っている装置を見学させていただきました。ペットボトルや缶飲料の、光や温度など様々な条件における劣化の様子を調べる装置や、カップラーメンに入っている背脂の乾燥顆粒、顆粒のたまごを実際に見せていただきました。また、研究所には四日市高校卒業の先輩方がたくさんいらっしゃり、将来の姿を具体的にイメージすることができました。
最後は研究員の方々との座談会を開いていただき、生徒が個人で取り組んでいる探究テーマの困っていることや疑問に思うことについて、丁寧な助言をいただきました。また、「化学の研究職に就くためにどのような勉強をすればよいか」「探究活動を行う上でどのようなことに意識すればよいか」などについてお話していただき、生徒にとって大変有意義な時間となりました。
＜参加した生徒の感想（一部抜粋）＞
〇私の探究のテーマと近い部分もあり、得意分野としている太陽化学さんに直接アドバイスを頂くことができてとても嬉しかったです。人工的な原料から植物由来などに置き換わってきているということは初めて知りましたし、自分の探求が社会情勢と合っているのかもしれないと思うと、これからの活動の励みになります。
〇同じ高校出身の人たちが実際に研究をしている様子を見るのは、自分の将来のことを考える一歩になりました。
〇私は、食感を食品添加物によって作っていることに興味を持ちました。化学の力を使い、食品を作る企業のニーズに合わせた食感を作ることによっておいしい食べ物ができていることを今回初めて知り、もっと詳しく知りたいと思いました。
〇こんなにも身近なものが四日市で作られていて、国内、世界にも流通していることに驚きました。まだまだ知らないことがたくさんあると感じた時間でした。
〇学校から進路について考えなさいと言われる時期なのですが、四日市高校は大学進学率が高く、私を含めて企業についての知識をあまりもっていない人が多いです。そんな中で今回の活動は私にとって『就職』をイメージできるとても良い機会になりました。
