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第3回グローバル・リーダー学

2018.06.30
日時:6月30日(土)
①環境問題
四日市公害と環境未来館
未来館職員:井川和道先生、小池真理子先生 環境保全課:桂山航輔先生、木塚晴久先生
三重・四日市発、グローバル課題への提言
 「環境問題は、科学技術、法律(システム)、人々の意識の3つの観点が複合的に改善されて初めて問題解決につながる。」これが今回の講義や見学の中でも重要なキーワードであった。
 四日市公害と環境未来館にて四日市の歴史と現在の環境問題に関する取り組みについて学んだ。
館内の見学では、公害裁判の歴史的背景や過程その後の経過、対策に関して、館内の視聴覚資料や職員の方の説明から具体的に学ぶことができた。その後、四日市公害の大気汚染常時監視や地球温暖化の現状・対策についての講義を受けた。
グループ討論では、「森林破壊」「気候変動」「大気汚染」「酸性雨」「砂漠化」のそれぞれのテーマについて問題点、原因を洗い出し解決策を考え、発表を行った。
②教育・人権・ボランティア/⑥グローバル・ビジネス
独立行政法人 国際協力機構(JICA)東京国際センター経済基盤開発・環境課 三牧 純子さん
キャリアを考える2

・デザインスクールについて
  国際協力 → 国際社会の発展を考える。
・共創…天職とは?
  好きなこと、得意なこと、稼げること、世界が必要としていること の4要素が重要。
・物事の感じ方について
  視覚優位、聴覚優位、体感覚優位の3つのパターンがあり、それぞれ話し方や学習方法の違いがあり、
  自分がどれに該当するかワークショップ形式で確認。
・シュプランガー の6つの価値観について
  複数の質問に答えてどのパターンに該当するか確認 → 異なる価値観で共同作業を行う必要がある。
・将来に対してヴィジョンを持つことの大切さ
  15年後の自分の想像、究極の未来の想像を今のうちにしておく。
③文化研究/④法・歴史研究
帝塚山大学文学部 文化創造学科教授 西山 厚先生
「叡尊」こんな人がいた!

 鎌倉時代、奈良の西大寺の発展に尽力した叡尊という僧侶について講義をして頂いた。叡尊は「正しい仏教を盛んにすることで世界を変えることができる」と考え、人々を幸せにするために生涯をかけて活動を行った。
 この講義を受けて生徒からは「始めたことを貫き通すことの大切さ」や「昔のことを学び今について考えること」などについての感想や、叡尊の僧侶としての活動に幼い頃に亡くした母への思いがうかがえることに触れ、遠い昔のことであっても親近感を持って捉えている様子が見られた。
 質疑応答では、「叡尊が世界を救おうとしている時に当時の朝廷は何をしていたのか」などといった鋭い質問が飛び、生徒の熱心さがうかがえる時間となった。
 最後はグループワークを行い、生徒同士で活発な意見交換と本日のまとめを行った。
⑤医療問題
社会医療法人社団正志会 南町田病院 二宮 宣文先生
災害総論 外部からの医療支援

・新潟中越地震、スマトラ沖地震津波被害などについての説明。

災害の種類について、短期の自然災害には地震・竜巻・津波があり、長期の自然災害には洪水や干魃がある。また、自然災害とは別に人為災害がある。世界の災害被害者の死因は日本とは異なり餓死が多いことが特徴である。
・災害サイクルから見た災害医療についての説明。

災害医療と救急医療について、災害発生直後は需要と(人的・物的)資源のバランスが崩れる。そのため救援(医師・看護師・救急隊員)を増やす一方で、患者を被災地から外に送ることが必要である。
・日本の災害医療の現状と展望について、救急災害システムが必要。

病院で待機→現場へ。多くの災害現場の動画や画像を用いて、災害医療の現状についての説明があった。
・約65万人のロヒンギャがバングラデシュに避難している問題について、難民キャンプの運営や、
  劣悪な水環境の改善などの説明があった。
・講義の最後に、二宮先生の医師としての考えや、医療支援に対する思いについての話があった。