第4回目を迎えたSGH等カンボジア合同研修会が、西大和学園高等学校と和歌山信愛中学校高等学校が幹事校となり奈良で開催された。本研修会は各校のカンボジアフィールド研修に参加した高校生が一堂に介し、カンボジア研修を通して学び考えたことを他校の生徒と共有し、途上国が抱える諸問題、世界が抱える諸問題について向き合い、それらの解決に向けて行動できるグローバル人材への第一歩を踏み出すきっかけを得る機会とすることを目的としている。
その内容は以下のとおり。
■開催日 平成31年1月5日(土)~ 6日(日)
■会 場 奈良ユースホステル (奈良県奈良市)
■参加校 8校 55名参加
①(岡山) 岡山学芸館高等学校 (2期校)10名
②(兵庫) 関西学院高等部 (1期校)3名
③(東京) 啓明学園高等学校 (アソシエイト指定校)3名
④(東京) 昭和女子大学附属昭和高等学校 (1期校)11名
⑤(奈良) 西大和学園高等学校 (1期校)10名
⑥(広島) 広島女学院中学高等学校 (1期校)6名
⑦(三重) 三重県立四日市高等学校 (1期校)3名
真田 優華(2-1)、田中 凜子(2-1)、大森 陽菜香(2-2)
⑧(和歌山) 和歌山信愛高等学校 (アソシエイト指定校)9名
※H30年度幹事校:西大和学園高等学校、和歌山信愛高等学校
■研修日程
<1日目:平成31年1月5日(土)>
13:00 開会行事(西大和学園高校校長挨拶、趣旨説明、2日間日程案内)
13:30 各校カンボジア研修プレゼン(各校10分+質疑5分)
各学校がそれぞれのカンボジア研修についてプレゼンを行った。四日市高校は本校
の紹介、研修日程説明のあと今年度FWで初めて訪問した「ひろしまハウス」のことを中心に、カンボジアの教育事情や課題、自分たちがこれからできること、やるべきことをプレゼンした。
16:00 基調講演 <講師>奈良教育大学次世代教員養成センター 准教授 中澤 静男 先生
「持続可能な社会の創り手となるために-SDGsとESD-」と題した講演をいただき、その後のワークショップへとつながる導入をいただいた。
17:10 ワークショップ①(70分)
「カンボジアの良いところ、これからも残ってほしいと思ったところは何だろう」というテーマで討論。
19:40 中澤先生によるワークショップ②(90分)
WS①をさらに掘り下げて「よりよいカンボジア社会にするために」というテーマで、自分たちなりに考えたカンボジア社会の理想的なあり方について討論を深め、それを発表。最後に宿題が出され、「宣言文」を明日までに800字程度で書くことを指示された。
8:30 ワークショップ③(150分)
アイスブレイクのあと、まず昨日の宿題「宣言文」を共有。
その後、最終テーマとして「カンボジアへのこれからの関わりについて、一度立ち止まってじっくり深く考え、どうやって、いつ、本当にそれは実現できるかについて討論を深化させる」話し合いを行った。最後にグループ発表し、2日にわたるワークショップは終了した。
11:30 閉会行事
・ユースホステルオーナーの挨拶(青年海外協力隊としての東南アジア滞在経験)
・西大和学園高等学校研究開発部長挨拶
・フォトセッション1
12:20 昼食
13:00 フォトセッション2 解散
≪本校の参加生徒感想≫
・他の学校のカンボジア研修に行った人と交流することで物事を見る視点が広がりました。交流した人たちは私たちが知らないカンボジアをたくさん知っていて驚きました。私たちはつい気づかないうちに固定観念にとらわれがちなので意識して変えていくべきだとこの二日間で気付けました。また人脈が広がりSGH指定校の中で交流するのは初めてだったのでワークショップなどのグループワークはとても新鮮でした。
・ワークショップでは、カンボジアについて深く掘り下げて考えているうちに日本や世界にも同じことが言えるのではないか、という結論に至り、これから自分がしたいこと、しなければならないことを明確に見つけることができました。また、他校の方の発表や考え方に感動し、人に伝える という大切さに気づきました。
・今回の奈良研修で、私が一番良かったことは、四高と同じ、もしくはより高いレベルの学力の高校の生徒と二日間自分の意見を交換し合えたことです。この研修に参加しなければ、県外の高校生とこのように意見を交換し合ったり、一緒に1つの議題について考えたりすることは出来なかったと思います。基調講演では、カンボジアに残したいことと変えなければいけないことを出し合い、その時に本当に沢山の意見がでて、今までの固定観念や自分の視野の狭さに気付かされました。二日間、とても充実した時間を過ごせました。参加できて本当に良かったと思います。